パネライは、ジュゼッペ・パネライ(オフィチーネ パネライ)が1860年に創設した、精密機器専門メーカーです。創設当初は、精密機器専門のメーカーとして軍用にクロノグラフの懐中時計を納入していました。現在でも時計のみではなく精密機器メーカーとして温度計、湿度計、気圧計、クロノメーターなどを生産しています。
1913年には画期的な蛍光塗料「ラジオミール」の開発に成功しました。硫化亜鉛と臭化ラジウム、メソトリウムを合成することにより、高い蛍光性を実現させたこの物質は、潜水艦内や暗闇での迅速な作戦遂行を責務とするイタリア海軍に重用されました。また、照準器、コンパス、水深計、機械式計算機、魚雷発射装置、水中コンパス、水中フラッシュライト、水中シグナルなどを開発しさまざまな軍事製品をイタリア海軍に供給します。
1938年歴史上はじめてとなるロレックス社のムーブメントを使用した軍用ダイバーズウォッチ“ラジオミール 47mm”が誕生。1940年には、「ルミノール」を作り上げる事に成功して、一気にスターダムへのしあがりました。1956年にはエジプト海軍用のケース径60mmの特大“ラジオミール”を開発しています。
1980年、防水1000mのチタン製ダイバーズウォッチのプロトタイプを開発、冷戦後の1993年からはルミノールマリーナ、マーレノストゥルムを限定モデルとし、民間向けにも売り出されるようになり、リシュモングループの参加に入ります。しだいに世界中へ販路を広げていき、高級腕時計ブランドPANERAI(パネライ)としての一気に知名度を上げました。
2002年スイスのヌーシャテルにオフィチーネパネライの工房を設立し、2004年“ルミノール サブマーシブル2500mがジュネーブ時計グランプリで、スポーツウォッチ部門最優秀賞を受賞し、以後グローバル市場に進出し自社製のトゥールビヨン等複雑機構を搭載したモデルやその他、数々のモデルを発表しています。
その優れたデザイン性と高い技術によって誕生したオフィチーネパネライの時計は高級スポーツウォッチという分野で脚光を浴び続けています。
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