ティファニーは、1837年にチャールズ・ルイス・ティファニーが同級生のジョン・ヤングとともに文房具と装飾品の店、「Tiffany&Young」をニューヨークにオープンしたことが始まりです。当初はジュエリーではなく、文房具や装飾品の取り扱いからスタートしました。当時では一般的だった時価でなく、各商品に値札をつけ値引き交渉に応じない画期的なスタイルを貫いていました。
1843年、ヨーロッパより輸入したゴールドジュエリーの販売を開始し、2年後の1845年にはアメリカで初めてのメールオーダーカタログ「ブルーブック」の発行を開始します。
そして1848年には、フランスの二月革命に伴って貴族から貴重な宝石を買い入れ、宝石事業に進出します。この事業の大成功によりアメリカを代表する宝石商としての地位を確立しました。1850年代に入ると銀製品の取り扱いも開始し、ティファニーが初めて用いた純度92.5パーセントのスターリングシルバーは、後にアメリカ合衆国における公式な純度基準となりました。
1853年、チャールズ・ルイス・ティファニーは会社の全権を握り、社名を今の「Tiffany & Co.」に改称しました。ティファニーブルーと呼ばれるカンパニーカラーもこの時初めて使用しました。そしてティファニーの製品を購入した人だけが手にできる特別な包装箱をつくりたいと考えブルーボックスを考案しました。このスカイブルーのカンパニーカラーは、春の訪れを告げる小鳥「こまどり」の卵からきています。
1886年には1粒のダイヤモンドを6本の立て爪で留める「ティファニーセッティング」を考案し、ダイヤモンドの輝きを最大限に引き出すスタイルを確立しました。
1940年には、本店を現在のニューヨークの5番街・57丁目に移転します。この店は1961年に公開されたオードリー・ヘプバーン主演の映画「ティファニーで朝食を」の影響で観光名所の一つとなっています。
こうしてティファニーというブランドは、200年近い歴史の中で常にアメリカ社交界の中心に位置し、数々のセレブや一般の人々までも魅了し続けています。
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